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研修スライドの半分しか進まない1日研修


 以前、ある製造機器を扱っている研修担当者から、研修資料に関するご相談がありました。

 

 Aさん 「1日研修をしていますが・・・。」

 Aさん 「研修スライドの半分しか進みません。」

 

 私 「研修スライドの残りの半分は、どうされるのですか?」

 

 Aさん 「『あとは読んでおいてください。』と伝えています・・・。」

 

 当たり前ですが、このような終わり方になってしまう研修は、いい研修ではありません。通常、研修スライドへの過剰な盛り込みはよくあることです。しかし、その他にも原因があると思い、Aさんとは「研修概要」からじっくり話し合いました。その結果、次のような好ましくない点がありました。

 

 ア)受講対象者があいまいである

 イ)研修終了時における、受講者の最低限理解してほしいことを定義してない

 ウ)研修後における、受講者の理想的な行動や状態を定義していない

 

 お分かりの方もいらっしゃると思いますが、「イ)」は研修目標、「ウ)」は、研修目的です。この2つの言葉はあたりまえの研修用語ですが、実際に記述すると、あいまいになったり、反対になったり、同じになってしまったりということがあります。

 

 このように研修概要があいまいに記述されると、特に研修目標があいまいだと、研修スライドは過剰になりがちになります。

 

 この研修担当者の方には、研修目的、研修目標という点から研修概要を具体的に記述していただきました。その結果、研修スライド数は半分以下になりました。

 

 今後、社内研修を予定されている方、4月から新人研修を準備されている方は、ぜひ次の進め方で準備してみてください。

 

 手順1)研修概要定義

 手順2)ラフデザイン

 手順3)スライド作成

 

 この手順を踏むと、非常にスッキリしたスライドになり、研修がやりやすくなります。自分ひとりでは難しいなあと思っている研修担当者の方は、次の研修を検討してみてください。あなたが実施予定の研修には、まだ十分時間はあります。



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