社内講師養成アドバイザーの佐野雄大(さのたけひろ)です。
4月の新入社員研修がさらに近づいてきました。先日、新入社員に関するご
質問を研修部ご担当者様からお聞きしましたので、ご紹介します。
「新入社員に主体性をはやく持たせるには、どうしたらよいですか?」
3-4年前ぐらいからよく言われていることですね。この問いについてはい
ろんな観点からの回答があります。
私自身は<理解-適用-工夫>という3つのキーワードを提示して、順序立
てて丁寧に進めてくださいとお伝えしています。具体的には以下の順序です。
レベル1・・・基本を理解するレベル
レベル2・・・基本を業務に適用するレベル
レベル3・・・業務に適用した後、自分なりに工夫を積むレベル
そうなんです。「主体性」に該当するところは、上記でいうと「レベル3」
以上なのです。このレベル3ぐらいで、新入社員自身が、目に見えて、早くで
きるようになった、成果物がたくさんできるようになった、・・・と自覚でき
ると、この主体性はどんどん引き出されてくるのです。
つまり、一足飛びに主体性にアプローチするのは難しいのです。そして、レ
ベル3に行くためには、レベル1、レベル2という通過点が重要ということに
なります。しかし、よくお聞するレベル1、レベル2の現状は以下のとおりで
す。
レベル1・・・新人研修であれもこれも伝えている
レベル2・・・適用に関して研修部では現場にまかせたつもり
現場は基本を適用させるという意識は全くない(聞いてない)
これではご要望の「主体性」を持たせるには、新人個人のがんばりに依存す
るしかありませんね。
そこで今日はレベル1に焦点を当て、新入社員・基本に関する印字模造紙を
ご紹介いたします。ご参考までにご活用くださいませ。