新・研修担当者への基礎教育


新・研修担当者の誤解


他部門から研修部へ異動してきた社員にはどんな教育をした方がよいと思いますか?

 

 

 通常は、先輩と一緒に外部講師がやっている研修をオブザーブし、研修ルームの準備や教材の用意、研修後片付けなどを行いながら、先輩から仕事のポイントを教えてもらうというのが普通の教育だと思います。

 

 

 確かに、最初のお仕事として研修部に慣れるという意味ではいいことです。ただし、このような仕事から入り、継続的に続くと、研修担当者が誤解することがあります。

 

 その誤解とは、「研修担当者としての観点」を持っていないための誤解です。特に、受講者と同じ視点でオブザーブをさせると、受講者と同じ視点でいいことを学べたと認識します。学べたこと自体はよいことですが、受講者が学べたことと同じように、自分も学べただけでは意味がありません。

 

 研修担当者ですので、「研修担当者としての観点」も持ってオブザーブしないと、その後、研修担当者としてのポテンシャルが十分に引き出されないのです。

 


研修担当者としての観点


 では、「研修担当者としての観点」とは、何でしょうか?

 

「研修担当者としての観点」とは、次の3点です。

 

1)ここにいる受講者が、どんな課題を持った受講者か?

 :現状の受講者

2)研修目標までどのようにたどり着くのか?

 :研修の進め方

 

3)研修後、研修目的まで近づけそうか?

 :研修後の実践、価値創出

 

 これらの観点で研修をオブザーブすることによって、今後社員のための真の教育とは何か、他にできることはないか、という思考が生み出されるのです。

 

 では、どんな教育をした方がよいのかということですが、ずばり結論ですが、自分で教育をしてみるということです。もっと具体的に言うと、自分が講師となり、責任を持って、研修企画から研修実施、研修評価までやってみる経験を一度でもいいので持たせるということです。

 

 将来的に、講師の予定がなくても、この研修講師経験が重要なのです。なぜなら、オブザーブとは異なり、責任感が非常に大きくなるからです。この責任感を持って自分でやるということが、研修担当者としてのポテンシャルが十分に引き出すきっかけになるのです。 


研修担当者としての伸びしろを大きくする方法


 ただし、機会を与えるには、タイミングがあり、すぐには研修講師経験までさせられないということもあるのと思いますので、実際自分が責任を持って研修を実施する演習が含まれた、インストラクター研修の受講をお勧めします。ショートロールプレイ等の練習のみでは好ましくありません。弊社のお客様には、次のようなサービスをご選択いただいております。

 

1)組織内講師・実践基本研修(4日間)

1‘)講師資格CTT+取得支援研修(4日間)

2)組織内講師・個人支援研修(約2~4ヶ月)

3)自分の役割に関するディスカッション

 

 また、お客様によって異なりますが、次のようなステップがあります。将来的に研修講師の役割がないという場合、3)のステップが非常に大切になります。

 

・講師予定がない研修担当者は、1)or1‘)→3)

・研修講師予定がある方は、1)or1‘)→2)→3)または、1)or1‘)→3)→2)

 

 異動者には、なるべく早めにこのような講師経験をさせることによって、研修担当者としての伸びしろを大きくしていくのです。


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