(ア)受講者に伝わるまでの意識を持つ


2つの意識の違い


 新人研修がはじまります。ある研修を担当している組織内講師の方は、新入社員に研修内容を伝えられるように、研修スライドや原稿の再確認などをしていると思います。

 

 ここで、その「研修内容を伝える」という意識に加えて、もう1つ意識したいことがあります。

 

 それは、「受講者に伝わる」という意識です。

 

 どういうことかというと、「研修内容を伝える」というのは、自分の行動どまりです。この「伝える」ということに意識がいきすぎると、その後の「受講者に伝わる」までが弱くなってしまうのです。

 

 したがって、「研修内容を伝える」までの意識に加えて、「受講者に伝わる」までの意識でやっていただきたいのです。

 



「受講者に伝わる」3ポイント


 「研修内容を伝える」までの意識とは、具体的に次の3点です。受講者をイメージしながら、次の行動をやってみてください。

 

1)受講者全体に聞こえるように、大きめの声を出す

2)語りかけながら、アイコンタクトをとる

3)理解度のばらつきを観察し、間を置きながら話す

 

 この3点で、あなたの研修は見違えるように「受講者に伝わる」研修になります。最初からこの3点を同時に意識することは難しいので、この章の時間は、1点目、次の章の時間は2点目など、ひとつ、ひとつ意識してやってみましょう。


 その後、慣れてきたら同時に組み合わせてやってみるのです。この研修機会を通じて、自分をどんどん高めていきましょう。 最終的には、この新人研修の期間で、新人である受講者から「集中して聞けた!」「わかりやすかった!」「イメージが湧いた!」というお声が多く届くことを期待しております。


研修に対する意識の見直し


 新人研修が落ち着いたら、自分の研修に対する意識を見直してみましょう。やはり、「研修内容を伝える」意識中心では、受講者に伝わる、受講者が理解する、までいくのに限界があります。

 

 その限界を超えるためには、「受講者に伝える」意識中心に変えていく必要があるのです。そのような意識に変えられると、受講者からの喜ばれ方、理解度などが大きく変わっていくのです。

 

 次の研修では、架空の研修を作りその実施を通じて、「受講者に伝える」意識中心をご理解いただくことができます。

 

 今年度ははじまったばかりです。新しい意識で今後の研修にのぞめるように準備をしはじめましょう。



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