(3)狭義と広義の研修実施プロセス


狭義の研修実施プロセス


 先の項目でもお伝えしましたが、駆け出しの講師は、右図の「3」から入ります。その結果「4」では受講者を飽きさせてしまうなど、頭に残らないというのが問題でした。

 

 「2」はやっているようで、非常に表面的な記述となっていることがあります。また、「5」は事後アンケートとしてやっていても、組織内講師が知らなかったりすることがあります。

 

 つまり、「3」と「4」が中心のプロセスは、狭義の研修実施プロセスで、受講者の実際とかけ離れて、抽象的な内容が増える傾向があります。



広義の研修実施プロセス


 広義の研修実施プロセスは、端的に言えば、受講者把握に始まり、受講者把握に終わると言えます。

 

 「5」の受講者情報ではじめて、研修内容のどこを意識しているか、行動したか、どこが忘れているか、がわかるのです。

 

 つまり、「1」から「5」が連続して進めている流れは、広義のプロセスで、受講者に近づき、具体的で、かつシンプルな内容に集約される傾向があります。



大変だと言って諦めない


 この受講者把握をお勧めすると、「大変だからできない」「うちはそういう体制ではないから・・・。」と言われます。

 確かに、受講者把握は負担で、やろうとするとそれなりのリソースがかかります。しかし、すべての研修の中でもある1コースやるだけで、その1コースによって受講者に与えた価値というのがわかるようになるのです。

 大変だからと言ってあきらめないでください。一度に負荷をかけるのではなく、一歩、一歩進んでいけばいいのです。