組織内講師の方からよくお聞きする主な悩みは、以下の2点です。
(1)研修スライドに関して
(2)講師の言動に関して
そして、その次に出てくるのは、「ここまで我流・自己流でやってきたので・・・」という言葉です。
なぜ、この段階で、我流・自己流に気づくのでしょうか?
これは当たり前と言えば、当たり前です。研修をやりたての時は、研修内容を話すことに意識がいっていて、受講者がよく見えていないからです。
話すことに慣れてくると、受講者の表情などがよく見えてきます。もっと言えば、反応がない様子がよく見えてくるのです。
その結果、研修スライド、自分の話し方などが気になってしまうのです。いままでの指導経験から言えば、右図の3つの不足があります。やりはじめのころは、この3つの不足があるということにきづけないのです。
私たちの提唱する理想の講師に近づける対策は、シンプルに3点です。その3点を図の表記とは違った言葉で言います。
1)受講者把握を含めた研修プロセスに取り組む
2)講師スキルは、1つ1つ具体的な言動として練習する
*「ファシリテーションスキルを高める」などと大まかな
概念を言って練習しない
3)自分で実践した結果を振り返る。そして教訓をためる
この3点を意識し続け、研修機会を増やせば、早い段階で受講者の頭に研修内容が残る講師になれるでしょう。